西枇杷島歩道橋 日本で最も古い歩道橋
ここは名古屋の中心部から旧22号を北に向かい、庄内川を越えたまもなくの場所。
現在は清須市、一昔前は西枇杷島町だった街の一角にある二見交差点。
そこに架かっているのが、「西枇杷島歩道橋」。
この歩道橋、造られたのは1959年6月。
日本で初めて造られた歩道橋です。
歩道橋という言葉もなかった時代に造られて、51年の間、地元も人たちの安全を守ってきたこの歩道橋は、下の道路の拡幅工事に伴い、来る4月で解体となります。
昨秋、その姿をじっくりと見てきました。
まずはちょっと遠巻きに。
下を通るのが旧22号。県道67号ですね。
「歩道橋」というとグリーンやブルーのあざやかなベタ塗りのものをよく見ますが、この歩道橋はずっしりとしたコンクリートの橋脚と橋桁に鉄製の手すり。
歩道橋を上ってみます。
51年がときが経つ間に、元の色が分からないくらいに赤茶けてしまった手すりと、コンクリートの階段。手すりの外側には、金網が張ってあります。
コンクリートも、つるっとしたきめの細かいものではなく、
石ころがでこぼこしているとても粗いもの。
道路の先には枇杷島の陸橋が、その向こうには名駅の高層ビルも見えますね。
階段を真下から見上げると、今の歩道橋にはない重厚さが感じられます。
2010年3月12日のきょう。
お疲れさまでしたの気持ちを込めて「渡り納め式」が行なわれ、小学生をはじめ地元の皆さんが「渡り納め」をしたそうです。
この写真は先述の通り、昨年の秋に撮ったもの。現在は「50年間守ってくれてありがとう」と書かれた横断幕が張られ、まもなく来る撤去の日を静かに待っています。
お久しぶりです^^;
今日、一宮からの帰路、この歩道橋を見ました^^
出入口のところに50年ありがとうって書かれたアーチが作られていましたよ。
小さな歩道橋ですが、地域の人を守ってきたんですね。
取り壊されるのはもったいないですが、老朽化で崩れても大変なので、仕方ないですね。
>>いわしさん
おひさしぶりです!
横断幕に加えて、アーチまでつくったんですね。
ただおもむろに壊してしまうのではなく、撤去までにいろいろ飾りやイベントを行なってるということからも、この歩道橋が町全体から親しまれてきたということがわかりますね。