春日町 合併目前の春日町を歩く

春日町と五条川

春日町と五条川 2009年9月20日撮影

名古屋市のさらに北西に位置する西春日井郡春日町
きたる10月1日、お隣の清須市と合併となりなくなってしまう「春日町」。合併の日まであと10日となった今週末。春日町の役場付近をぶらりと散歩してきました。

春日町の道路標識

春日町の道路標識

春日町 ──ハルヒ町と読みます。

名古屋市・北名古屋市・清須市等に囲まれた町で、なんと(2009年9月現在では)「日本一面積の狭い町(行政町)」。明治39年に旧落合村・旧下之郷村が合併し春日村となり、その後平成2年に町制を敷き春日町となりました。そしてその103年の歴史は、あと10日で幕を下ろします。



春日町役場

春日町役場

日曜日の春日町役場
2台の引越しトラックが来ていて、どうやら徐々に引越し作業をしているようです。
合併後の新・清須市の役所は現・清須市の役所となりますが、こちらの現・春日町役場も清須市役所の「支所」という形で残るそうです。
ベランダの手すりには合併を知らせる横断幕が掲げられています。

春日新橋

春日新橋

役場の北にある春日新橋
ここから合併前の町をちょっとだけ歩いてみます。

春日中学校

春日中学校

春日中学校
校名が刻まれているレリーフはもう準備万端のようで、清須市立という文字が彫られ、そこから目隠しテープが貼られています。(全然目隠せていませんが・・・)

旧・春日村の名残

旧・春日村の名残

こちらは道路脇の電灯の柱。
なにぶん村から町になったのが平成2年(ついこの間ですね。・・・といってももう18年も経つのですが・・・)なので、「村」であった名残もあちこちに・・・。

学校橋交差点

学校橋交差点

夢広場はるひ、はるひ夢の森公園、はるひ保健福祉センター、はるひ美術館・・・。
はるひ、はるひ、はるひ・・・。はるひだらけですが、このあたりは合併後も名前は残るのかな? それとも変わってしまうのかな?
ちなみに、住所の表記は「西春日井郡春日町大字○○」の場合は、基本的に「清須市春日○○」になるそうで、近隣であった「西春」や「師勝」、「新川」のように住所から名称が完全に消えてしまう、というわけではないようですね。

はるひ夢の森公園

はるひ夢の森公園

さあ、そのはるひ夢の森公園に着きました。
打ちっぱなしの壁と、広い芝生が特徴の整備された公園。
中央の芝生広場では、わんぱくそうな少年がキャッチボールをし、広場の周囲を小さい子向けに貸し出している(デパートの屋上によくあるような)電動乗り物が、軽快なミュージックと共に弧を描いて移動していて、なんとものんびりした光景です。

はるひ美術館

はるひ美術館

公園の北端にははるひ美術館
こちらも打ちっぱなしの壁で、立派な外観。
この一帯の公園はきれいに整備されていますね。
「ひ」は、わんぱくな誰かがずらしてしまったのであろうと推測。若干右に傾いています。

余談ですが、昨今の平成大合併に加え、さらにこの春日町まで清須市に合併してしまうとなると、春日町が属していた「西春日井郡」がいよいよ残すところ「豊山町」ただひとつになってしまいます。この「西春日井郡」の行く末も、若干気になるところです。

7件のコメントがあります
みきさんのコメント:

2回目のコメントです

春日町に行ってきたんですね。
私は春日町出身のみきです。

とうとう春日町も統合されてしまうんですね。ほんと残念です。

私は春日村最後の小学校卒業生。
そして春日町最初の中学生。(あたりまえか(笑))

春日町という名前がなくなってしまうというときに春日に住んでいないのがほんと残念です。

でも春日という名前が住所の中に残るんですね。

それがなんだか嬉しいです。

そしてその事を教えてくださってありがとうございます。

では。

管理人さいさんのコメント:

>>みきさん
こんにちは。
春日と書いて、はるひと読む。かすが、ではなく、はるひ。
日本中探してもこうやって読む町名は少ないと思います。
春の暖かい日を連想させるこのはるひと言う名前が可愛らしいですよね。
師勝などの古い地名が失われていくのは町の個性が失われていくようで、
私もなかなか歓迎できません。
でも春日は残るようでよかったです。

最後の美術館の写真を撮っていたら、背後におまわりさんの原付が止まりました。
私が不審者と思われたのか、とどきどきしていたら、そのおまわりさんも美術館の名前の写真を撮りだしました。
ああ、このおまわりさんも春日の町が好きなんだなぁ、と思いました。

みきさんのコメント:

そうなんですよね。
はるひと言う呼び方や字の感じが好きなんですよね。

ほんとにのんびりした所で、癒されるんです。

昨日も実家に帰った時に清州の駅からのんびり30分かけて歩いて家まで帰りました。

見渡すかぎりの広い空と緑のジュータン(田んぼ)五条川には鴨が泳いでいるのを見るとほんと癒されます。

結婚して春日を離れると私も春日が好きなんだなぁと感じます

管理人さいさんのコメント:

>>みきさん
ほんと春日町の空って、「見渡す限りの広い空」ですよね!
わたしも写真撮っているときに、広く澄んだ秋空にちょっと見とれていました。

ひろさんのコメント:

はじめまして。名古屋の開発を調べてたらここにたどり着きました。
それからちょくちょくお邪魔しています。

2003年まで7年間名古屋に住んでおりました。(ちなみに
天白区元植田地区)
東京・大阪みたいにゴミゴミしていなくて、空間が広く適度な都市感がとても好きです。
もう住むことはないのかなぁと、物思いにふけったりしてます。

私が離れてから、高層ビル計画や開発計画がどんどんでてきて
それを見れなかったのがとても残念・・・
また、お邪魔させてください。

清須市はるひ美術館さんのコメント:

こんにちは。
こちらは「清須市はるひ美術館」です。
当ブログで以前、当館で観覧いただいたことを知りました。
ありがとうございます。
当時は「はるひ美術館」としてご観覧いただいたかと存じますが、現在は清須市と合併をし、「清須市はるひ美術館」として、より充実した運営を行っております。
お近くにお出かけの際にでも、お寄りいただければ幸いかと存じます。

清須市では、「清須越四百年」を機に様々なイベントを予定しています。
当館では6月5日よりスペインの巨匠「ミロ展」を開催いたします。
HP→http://www.city.kiyosu.aichi.jp/05kyoiku/06-08.htm
スタッフブログ→http://khmuseum.blog2.fc2.com/

管理人さいさんのコメント:

>>清須市はるひ美術館さま
こんにちは! コメントいただきありがとうございます!
わたしは名古屋市の北西部で行動することが多かったため、旧春日町も慣れた場所でした。
「はるひ」という優しい名前にも愛着があったのでその名前がなくなってしまうときは少々残念でもありましたが、清須市はるひ美術館さんのように、はるひの名前を残して生まれかわってくれたことを知って、嬉しく思っています。

また、近くを通りがかった際には立ち寄らせていただくと思います!
どうぞよろしくお願いします!